キャスリングは、王様の入城というような意味で、キングとルークに関する特殊な動き方です。
キャスリングを行うには、@ゲームが始まってからキングおよびキャスリングする方向のルークが一度も動いていない。Aキャスリングする方向のルークとキングの間に駒がない。Bキャスリングする方向のルークとの間のマスに敵の行動範囲がない(敵の駒が利いていない)という条件が必要です。キャスリングを行う利点としては、キングを安全なチェスボードのすみに移動できることと、ルークを素早く、ゲームに参加させることがあります。
まず、右側(キングサイド)にキャスリングする方法を説明します。キングを右側のルーク(キング・ルークといいます)の隣に移動します。
そして、キングルークをキングの左隣におきます。これでキャスリングは完了です。この一連の動きは一手として数えられ、ゲームの展開を早くするのに役立っています。
次に左側(クイーンサイド)にキャスリングする方法を説明します。下の図のようにキングを左側に2マス移動します。
そして、ルークをキングの右隣において、キャスリングは完了です。黒の方でもキングサイドおよびクイーンサイドへのキャスリングの方法はまったく同じです。
最後に白のキングおよび2つのルークはゲーム開始からまったく動いていないとしてこの配置では、白はキャスリングできるでしょうか?答えは、キングサイドへのキャスリングは可能ですが、クイーンサイドへのキャスリングは黒のビショップがキングとクイーンサイド・ルークの間のマスに利いていますので、この状態ではキャスリングはできません。
この一連の図の流れを見ていだたくと分かるように、キングサイドへのキャスリングにより、キングは安全な場所に移動でき、ルークは活躍の場を得ることができました。しかもこれが一手にて行われたのです。実際のゲームにおいて早めにキャスリングをしておくことは自分のキングの安全を確保しつつ、ゲームの主導権を握れる可能性が高くなるという一面もあります。